レクリエーショナルスクーバダイビングは、これまでとても安全に行われてきた実績があります。
今後もこの安全を維持するために、ダイビングの受講生は、水中環境下で生命の安全を脅かすような医学的な問題がないかどうかのスクリーニングを行うことが大切です。 下記に該当する方は医師による健康診断(メディカルチェック)を受けてください。 また、下記に該当する方は②のダイビングが許可された医学声明書が必要になります。
① 健康診断ガイドライン 参加者全員
② ダイビング参加用医師声明書
許可された診断書の提出がないとダイビングスクールの受講またはダイビングは出来ませんのでご注意ください。
心臓血管系の問題
相対的禁忌
- 冠動脈疾患に対する冠動脈バイパス手術や経皮的冠動脈形成術の既往
- 心筋梗塞の既往
- 高血圧
- 投薬治療を必要とする不整脈の既往
- 弁逆流
- 無症性僧帽弁逸脱症
絶対的禁忌
- 鬱血性心不全
肺の問題
相対的禁忌
- 喘息および過敏性気道疾患の既往
- 運動、寒冷誘発性気管支痙攣の既往
- 充実性嚢胞性
- 空洞形成成肺疾患の既往
- 以下の問題による二次性の気胸 胸部手術、外傷及び胸膜貫通創、肺過膨張障害
- 生活(運動)制限を必要とする疾患
絶対的禁忌
- 喘息、過敏性気道疾患、CIB 、COPDの現病歴およびこれらの疾患の既往があり、肺機能検査異常や気道過敏性試験陽性を認めるもの
- 動くことに支障があり、生活制限を必要とする疾患
- 自然気胸の既往
神経学的問題
相対的禁忌
- 運動能力や認識力に障害をきたすほどの偏頭痛 痙攣以外の後遺症を伴う頭部外傷の既往
- 椎間板ヘルニア
- 末梢神経障害
- 三叉神経痛
- 脳脊髄損傷の既往のうち、神経学的後遺症のないもの
- 脳空気塞栓の既往のうち、神経学的後遺症のないもので、原因として肺のエアートラップが否定されるもの
- 痙攣発作を伴わない脳性麻痺
絶対的禁忌
- 小児製痙攣を除く痙攣発作の既往
- 頭蓋内腫瘍および脳動脈痺
- 一過性脳虚血(TIA)または脳血管障害(CVA)の既往
- 後遺症を伴う脊髄損傷、脊髄疾患および手術
- タイプⅡ(重篤なまたは中枢神経系)減圧症で恒久的な神経学的障害を残したもの
耳鼻咽喉学的問題
相対的禁忌
- 繰り返す外耳炎
- 外耳道の重篤な閉塞
- 耳翼の重症な凍傷の既往
- 耳官機能の不全 繰り返す中耳炎あるいは副鼻腔炎
- 鼓膜穿孔の既往
- 鼓室形成術の既往
- 乳様突起切除術の既往
- 重篤な伝音性あるいは感音性難聴
- 圧力障害によらない顔面神経麻痺
- 総入れ歯
- 顔面骨折の既往
- 口腔手術で未治癒の部位がある場合
- 頭頚部の放射線治療の既往
- 顎関節機能障害の既往
絶対的禁忌
- 鼓膜が非薄化した状態
- 鼓膜穿孔で開存しているとき
- チューブ挿入のための鼓膜切開術
- アブミ骨切除術の既往
- 耳小骨連鎖手術の既往
- 正円窓破裂の既往
- 圧力傷害による顔面神経麻痺
- 老人性難聴以外の内耳疾患
- 治癒していない上気道閉塞
- 咽頭摘出術および咽頭部摘除術後の状態
- 気管切開術
- 製複されない咽頭ヘルニア
- 前庭部減圧症の既往
胃腸の問題
相対的禁忌
- 消化性潰瘍
- 炎症性腸疾患
- 吸収不全状態
- 機能性腸疾患
- 胃切除後のダンピング症候群
- 傍食道型または滑脱型食道裂孔ヘルニア
絶対的禁忌
- 高度な胃開口部の閉塞状態
- 慢性あるいは再発性の小腸閉塞性疾患
- 自由なドレナージ(排泄)の聞かない皮膚腸管瘻
- 食道憩室
- 重症な胃食道逆流
- アカラシア
- 腸管を含む可能性のある未治療の腹壁ヘルニア
内分泌代謝の問題
相対的禁忌
- ホルモン過剰あるいは欠乏
- 肥満
- 腎機能不全
絶対的禁忌
- インシュリン治療あるいは経口糖尿病薬を服用している
妊娠
妊娠中はどの時期であってもダイビングは絶対に禁止です
血液学的問題
相対的禁忌
- 鎌状赤血球形成傾向
- 急性貧血
絶対的禁忌
- 鎌状赤血球疾患
- 多血症
- 白血病
整形外科的問題
相対的禁忌
- 慢性的な腰痛、背部痛
- 四肢切断
- 脊髄側彎-肺機能に与える影響を評価しなければならない
- 無菌性骨壊死ー減圧の適切性に関連して、進行の危険あり
行動の健全性
相対的禁忌
- 発達延滞
- 薬物またはアルコール乱用の既往
- 精神状態に関連するエピソード
絶対的禁忌
- 不適切なダイビングの動機ー単に配偶者やパートナーを喜ばせたいとか恐怖に耐えられることを示したい
- 閉所恐怖症、広場恐怖症
- 活動性の精神障害、あるいは向精神薬の投与を受けている
- パニックに陥ったことがある
- 薬物またはアルコールの乱用